伝統性 VS 時代性
・・・なんかAUQとは全然関係のないところからのトラックバックがあっておどろいてしまいました。
えー、長いけど、バランスの取り方というか・・・テキストだけを読んでいて伝わってくる、伝統や芸術、職人の技、といったものに関するザックス(=作曲者自身)の考え方には、共感するところが多いのであります。
伝統が「伝統」として、雲の上に行ってしまっては、もはや新しい息吹はその芸に吹き込まれることはなくなってしまうだろうし、かといって(ザックス以外の親方達が心配したように)大衆に迎合するだけ、になってしまうと、なんというか芸術性・・・とまではいかないまでも、一種の品格、のようなものが失われて粋ではなくなってしまうような気もするのです。
どうバランスをとりながら前へ進むか?
タロットカードですと「戦車」ですな。前進と勝利、しかしそのためには慎重さ(知恵)と挑戦者魂(勇気)の両方が必要、というところですか。
落語の方が、オペラよりは制約が非常に多いので---なればこそ、工夫のし甲斐もあるとはいえますが---古い作品を新しい解釈や演出で行う、ということは辛いかなあという気もしますな。
いつかはチャレンジしてみなあかんとは思いますが。
オペラのけったいな---奇抜な演出は、その時代性を映す鏡で面白いと思うし、そういうものはなるべく目にしたいと思います。時代が流れて、陳腐なものとされてしまっては、もう見ることができませんからな。
芸事と政治/政権については、他にまだ思うことはあるんですが、それはまた日をあらためて。


Comments
TBの返し頂きました。HPの方も拝見しまして、お門違いを恐れずコメントします。
職人的な技(大衆・実用性)というのは本来変わらないのでしょうが、社会の変化から経済性を失ってしまうようです。するとこれは特別に継承されるか廃れてしまうようです。
オペラのけったいな演出や上演で、その事が示される時に初めて通をも唸らす事が出来そうです。陳腐なものか、奇抜なものだけが大衆向きとなった時点で、全てはお蔵行きになっていると考えて良さそうです。
Posted by: pfaelzerwein | July 03, 2005 at 04:49 PM